内部文書を第三者に漏らしたとして、国家公務員法違反(守秘義務違反)の疑いで鹿児島県警の前生活安全部長が逮捕された事件で、前部長から「職員の犯罪行為を隠蔽(いんぺい)しようとした」と名指しされた野川明輝本部長が6日、取材に応じた。「(前部長の)主張については事件捜査の中で必要な確認を行う」と述べたが、詳細な説明はなかった。逮捕された元県警幹部の告発を受け、県警トップの説明責任が問われる異例の展開となっている。
野川本部長は6日夕に急きょ、報道陣に対応したが、正式な記者会見ではなく、質疑は限られ、5分弱で打ち切られた。前部長が「隠蔽」を主張した盗撮容疑事件とストーカー規制法違反容疑事件については「いずれも必要な対応がとられている」と述べるにとどめた。
県警は5月31日、内部文書を第三者に漏らしたとして、前部長の本田尚志容疑者(60)を国家公務員法違反(守秘義務違反)の疑いで逮捕した。県警によると、前部長は3月下旬、部長時代に入手した内部文書を封筒で第三者に郵送した疑いが持たれている。漏らした情報には、公表を望んでいないストーカー規制法違反容疑事件の被害女性の氏名などが含まれていたという。
書類受け取った記者は
一方、前部長は6月5日に鹿…